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津田沼駅前に牧場直営の豚専門店「とことこ豚」

九十九里近くの牧場・熱田牧場のオーナーでもある熱田力さん(38)は日焼けした笑顔を見せる

九十九里近くの牧場・熱田牧場のオーナーでもある熱田力さん(38)は日焼けした笑顔を見せる

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 津田沼駅北口近くに店を構える熱田牧場(匝瑳市)直営の豚専門店「とことこ豚」(船橋市前原西2、TEL 047-429-8538)が7月で1周年を迎える。

自慢の豚肉を「一番おいしく食べてもらえる」(熱田さん)という「ジャンボバラ串」(210円)(関連画像)

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 同店を経営する熱田牧場は年間1万5000頭を出荷する養豚専門の牧場。食品工場などから調理課程で出てくる余剰食品など(エコフィード)をエサにし、たっぷりの栄養で育ったオリジナルブランドの「緑茶豚」を食肉用として出荷している。

 店舗面積は33坪。席数は、20人までの大部屋に8人の個室2室、4人の個室2室、2人の個室5室、カウンター6席の合計60席。

 エコフィードは「食品循環資源」という考え方に従っており、飼料自給率向上に役立つとされ、行政機関や研究機関などで推進活動に取り組んでいるリサイクル飼料。

 熱田牧場では、人間が食べる食料と同じものを独自の配合でエサとして与えることで、脂身のうまさに大きな差が出ることに気付き、このノウハウを蓄積してきた。こうして開発した独特の甘みがある豚肉を「おいしく食べてもらいたい」と都内を中心に飲食店を開拓。現在でも50を店超える飲食店に豚肉を卸している。

 一方で、同店オーナーの熱田力さん(38)は「こうやって調理してくれたらもっとおいしく食べてもらう事ができるのに…」と、生産者ならではの悩みにも直面。自身で「豚の脂身をおいしく食べてもらえる調理方法に特化した店を作ろう」と実店舗を構える事を決断した。

 開店当初、「次々に出店し、いずれは全国チェーン展開も」と考えていた熱田さん。自ら店頭に立ち来店客の笑顔と「おいしい」という言葉を聞くうちに「少しでもおいしく多くの方に自分が育てた豚を食べてもらいたい」と考えるようになったという。

17日からワンコインランチの営業も始める。かつ丼、マーボー丼、オムライスなどのメーンに豚汁、お替わり無料のご飯が付いて500円のランチが、これまでの880円の定食ランチに加わった。

 出店計画を進めていく過程で、現料理長で元帝国ホテルのフレンチレストラン出身の村野正美さんに出会い同店の厨房を任せるようになった。フレンチ特有の調理方法を生かした「ジャンボバラ串」(210円)は、100グラムのボリュームと焼き加減が評判になり看板メニューになった。

 開店当初は20代の会社員が多かったという同店。オープンから1年を経て「ちょっといいものを食べて、ゆっくりくつろぎだい」という30代半ば~40代の男性客が口コミで訪れるようになったという。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時~24時(月曜~水曜・日曜)、17時~24時30分(木曜~土曜)

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