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「デンマークのKIMONO」船橋市民有志で完成 アンデルセン公園などでお披露目

豊洲でのデンマークフェス

豊洲でのデンマークフェス

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 船橋市民が中心となってデンマークをテーマに制作した振り袖「デンマークのKIMONO」が完成し、10月9日・10日に「ふなばしアンデルセン公園」(船橋市金堀町)で、15日には船橋グランドホテル(本町7)で、作品が披露された。

ふなばしアンデルセン公園にて(関連画像)

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  同企画は「イマジン・キモノ千葉」が中心となり、昨年10月に始まった「船橋市民2,000人でデンマークのKIMONOをつくろう」というプロジェクト。「イマジン・キモノ千葉」では、船橋とデンマークのオーデンセが姉妹都市であることから、「チーム船橋」としてデンマークの着物を制作することに。9月19日に「デンマークのKIMONO」が完成し、デンマーク大使館に報告に訪れた。10月8日には豊洲公園(東京都江東区)で開催された「デンマークフェス」でも披露したほか、「ふなばしアンデルセン公園」では来訪中のデンマーク皇太子妃殿下らにも作品を披露した。

 「イマジン・キモノ千葉」は着付け講師仲間である八子由理子さん(船橋市)、室井真弓さん(船橋市)と大竹智子さん(千葉市)の3人が一般社団法人「イマジン・ワンワールド」の「キモノ・プロジェクト」に共感して発足。

 「キモノ・プロジェクト」とは2020年に向けて、1枚につき1つの国を表現した振り袖を日本の伝統技術を結集して制作し、それを展示、発表、着装することで「世界は一つ」であることを発信し世界の平和に貢献しようというもので、世界196カ国の着物の制作を目指している。

 有志団体や学校などがチームを組み、テーマの国についてその国の人たちと交流しながら学び、染め物、織物などの専門家たちと着物と帯を製作する。同プロジェクトでは1セットの製作費200万円と予算が設定され、費用は個人1口1,000円、法人1口1万円の募金で賄っている。イベントやSNSなどでPR活動を行い、賛同者は徐々に増えているという。

 着物のデザインは船橋市民有志とデンマーク人が一緒に考えた案を市内在住のイラストレーター兼デザイナーの小倉正巳さんがまとめ、染色は東京手描き友禅「森川工房」(東京都練馬区)の森川明洋さんが手掛けた。

 裾には葛飾北斎の「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」とデンマークのクロンボー城、バイキング船、人魚を融合させるなど、「チーム船橋」のアイデアを基にデンマークに由来するデザインがちりばめられている。

 「イマジン・キモノ千葉」の大竹さんは「感無量です。多くの方に携わっていただき、笑顔と感謝にあふれるKIMONOとして完成したことが何より誇らしい。デンマークのスヴェイネ大使からは『このKIMONOが両国の友好の懸け橋になることをうれしく思う』とお言葉を頂いた」と話す。

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