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ふなばしアンデルセン公園子ども美術館で企画展「わくわく動物図鑑」

等身大パネルのゾウと写る早野恵美さん

等身大パネルのゾウと写る早野恵美さん

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 ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町、TEL 047-457-6661)で5月29日、企画展「日本画でえがくわくわく動物図鑑」が始まった。

展示室1の様子。五十音順に作品が並ぶ

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 同企画展では、美術家・早野恵美さんが日本画の技法を用いて描いた色鮮やかな動物を、展示室1・2とエントランスホールに展示している。約47点の展示作品のうち、今回の展示に合わせ37点を新たに制作した。

 同館芸術美術指導チーフの柴田孝則さんは「子ども美術館で動物を扱った企画展としては9回目、日本画の展示としては初の試みになる」と話す。

 展示室1には、早野さんが制作した作品を、図鑑に見立て壁面に沿って五十音順に並べている。各作品は、動物の体の部位ごとに板を切り取り、岩絵の具という日本画の画材を塗り付けて組み合わせ、板の厚みとビビットな色彩で動物の躍動感を表現している。絵の具自体の良さを生かすために、調合はせずそのままの絵の具の色を使っている。

 作品には早野さん自身が考えた動物の豆知識を添えた。「子どもの頃に感じた図鑑をめくる時の『わくわく』した気持ちを楽しんでほしい」というコンセプト通りに、カエルなどの小さな生き物からサイなどの大きなものに至るまで、子どもから大人まで楽しめる展示になっている。

 展示室2には、早野さんの作品の写真を各動物の等身大サイズに引き伸ばして作ったパネルを壁面にった。解像度の高い写真を分割して印刷し、パネルに貼り付けた。貼り付け作業が難しく10人がかりだったという。早野さんは「どうしても実物大でやってみたかったのでうれしい。子どもたちに楽しんでもらえたら」とほほ笑む。

 7月10日・11日には、早野さんと一緒に木の切れ端を組み合わせて作る「ゆらゆらモビール」のワークショップも開催される。6月1日から子ども美術館(TEL 047-457-6661)で予約を受け付ける。

 開催は7月11日まで。開催時間は9時30分~16時。土曜・日曜、6月15日は17時まで。月曜休館。

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