習志野市役所（習志野鷺宮2）新庁舎1階のハミング広場で4月3日、第91回選抜高校野球大会（以下、センバツ）決勝戦のパブリックビューイングが行われ、習志野市立習志野高校を応援しようと350人を超える人が集まった。

職員が手作りで150枚の団扇を制作

　今年のセンバツに関東代表として出場した習志野市立習志野高校野球部は、春夏通算で10回以上の優勝経験を持つ強豪校。今回の出場は2011年以来10年ぶり。この日行われた決勝戦は愛知県代表の東邦高校と対戦し、0-6で東邦高校が勝利し、「平成最後」の甲子園優勝校は東邦高校となった。

　今回のセンバツでは、全国屈指の成績を誇る吹奏楽部の演奏が「美爆音」と話題になったほか、星稜高校の林和成監督による「サイン盗み」抗議などで注目を集めたが、数々の優勝候補・強豪校を破ることで実力を証明してきた習志野高校。勝ち進むごとに注目が高まり、決勝戦のパブリックビューイングにも大勢の市民が駆け付けた。応援のため、市役所では、急きょうちわを職員らが手作りで150枚制作、来場者に無料配布した。

　試合は、1回裏一死一塁から東邦高校投手の石川選手がバックスクリーン右横に飛び込む2ランで先制。さらに、6番吉納選手のタイムリー三塁打で追加点を挙げた。5回にも、二死二塁から3番石川選手が高校通算45本目となる2ランホームランでダメ押しの2点、8回裏には二塁打を打ち、続く長屋選手の犠飛で石川選手自らホームを踏み6点目に。

　試合を通じて両校ともエラーが1つも記録されなかった好試合だったが、東邦高校・石川選手がホームラン2本、二塁打1本、投げては習志野高校を完封と獅子奮迅の活躍を見せた。

　この日、試合開始は12時30分だったが、パブリックビューイング会場に朝10時から駆け付け、祖母と一緒に最前列で試合観戦をしていた桐生幸孝君（11）と信章君（7）の兄弟は「習志野高校はかっこよかった。（飯塚投手を見ていて）ピッチャーになりたいと思った。習志野高校に入って甲子園を目指したい」と話した。