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船橋に中古サックス専門店-リペア、カスタムなどメーンに

ルームシェアするほどの仲良しの2人で独立・起業を果たした(関連画像)

ルームシェアするほどの仲良しの2人で独立・起業を果たした(関連画像)

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 船橋駅直結のシャポー船橋「らーめん横丁」を通り抜けてすぐの場所に9月26日、サクソホン(サックス)や木管楽器の中古専門店「MUSIC PORTE」(船橋市本町7,、TEL 047-409-3792)がオープンした。

防音室を2室持つ同店(関連画像)

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 店舗面積は約10坪。2畳と0.8畳の防音室も完備している。オープン創業時の中古楽器の在庫は23本。サックスと木管楽器を中古専門に取り扱う。購入する人に合わせた調整を行い楽器の販売を行う「中古楽器のカスタム」をメーンに営業展開する。

 同店は、全国でも屈指のスクールバンド「習志野高校吹奏楽部」OBの杉本研さんと吉川元治さんが創業した。高校卒業後、楽器のリペア(修理)専門の職業訓練専門学校「グローバル管楽器技術学院」に通いリペア技術を磨いた杉本さん。同校卒業後に都内の管楽器専門店「ダク」に就職。サックス担当として7年間その技術に磨きをかけてきた。

 「何となく起業を目標にしてきた」という杉本さんの転機は2010年12月。ルームシェアしていた吉川さんが生死の境をさまようような大けがをした。その後2011年に入り3月11日の東日本大震災で「死んだ気になってやってみよう。今なら家族もいない、子どももいない。今しかチャンスがないかもしれない」と独立を目指して退職した。

 その後、今年に入り国内で唯一といわれるサックス修理の専門店「小田切工房」をリペア研修のため訪問。自分の力でやってゆけるめどがつくと、吉川さんと一緒に物件探しを行った。開業にかかる経費を抑えるため、内装は友人の大工などに頼み形にした。

 「楽器を演奏するのも良いけど、演奏する人や楽器を始める人の助けになりたい」と、リペアマンという職業を選択した。「音楽を始めるときに最初から最高の楽器を購入できる人は少ない。中古で程度の良くない商品を購入することでなかなか腕が上達しないこともある」とニッチな「中古楽器のカスタム」という分野に目を付けた。

 「多くの人に支えられて今がある。いつかは皆さんに恩返ししたい」と杉本さん。まずは、当面の目標である1年後までに、損益分岐点となる月商300万円を超えることを目指し相棒の吉川さんと営業に奔走する。

 営業時間は、11時~19時。木曜定休。

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