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「ふなばし三番瀬環境学習館」でオンラインワークショップ試行会

キッチンスタジオからオンライン配信を行うワークショップの様子

キッチンスタジオからオンライン配信を行うワークショップの様子

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 ふなばし三番瀬環境学習館(船橋市潮見町、TEL 047-435-7711)が7月12日、ワークショップの提供スタイル刷新に伴い「リアルタイム・オンラインワークショップ」の公開リハーサルを行った。

モニターに映った子どもたちの表情を見ながら話す小澤さん

 同館は新型コロナウイルスの影響でしばらく休館していたが、6月2日から施設利用を再開した。「知る」「考える」「学ぶ」の3ゾーンで構成し、三番瀬の魅力を体感しながら三番瀬や環境について家族や友達と楽しく学べる場を提供する。

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 利用者が来館する従来の体験型ワークショップは、野外ワークショップのみ行う。室内で行っていたワークショップは「リアルタイム・オンラインWS(ワークショップ)」「オンデマンドWS」のスタイルに変更する。同館キッチンスタジオではこの日、「リアルタイム・オンラインWS」の公開リハーサルを行った。 

 公開リハーサルにはオンライン参加者として同館の「友の会」会員から親子4組が参加。ウェブ会議ツール「Zoom」を使った。ワークショップの内容は「いきもののしくみを知ろうエビ」で、参加者は事前に今回の観察対象となる検体のエビを用意して参加。

 配信体制は、講師のほかに副館長を含めるスタッフが3人。この日のワークショップを進めたのは同館の科学コミュニケーター・小澤鷹弥(たかや)さん。約1時間のワークショップでは、小澤さんが用意したスライドや画像、動画などを参加者に見せながら、検体も映し、部位の特徴などを説明した。

 講師が話している最中、参加者は基本的にミュート(音声なし)状態で参加しているが、講師が質問を投げ掛けると子どもたちはミュートを解除して答える様子も見られた。

 配信には、ワークショップ講師を映し出す「正面カメラ」のほか、検体などを俯瞰(ふかん)で映す「天井カメラ」、拡大画像を映す「顕微鏡カメラ」も使う。講師の背景が動画上で消えるよう、緑色の布を貼ったグリーンバックも設置する。小澤さんは「当館のスタッフはそれぞれのジャンルで特技を持った人が集まっている。私は元小学校教員、葛西臨海水族園スタッフの経験がある。技術スタッフはアプリ開発ができるスタッフもいる。今回の機材設置や配線なども全部自分たちで知識を持ち寄って準備した」と話す。

 ワークショップ参加者たちは「楽しかった」と口をそろえる。小澤さんは「自宅で見てくださっている分、リラックスして講義を受けている参加者もいたようだ」と話す。

 新しく始まる「オンデマンドWS」はユーチューブを使ったワークショップ。事前応募のあった参加者へ動画公開日にユーチューブ動画のURLを送信し、公開日から約1カ月間動画を公開する。参加者が好きな時間に動画を見ながらワークショップに取り組める工夫を施す。

 来館型のワークショップは「野外ワークショップ」で行うが、ソーシャルディスタンスを保つためトランシーバーを使った解説プログラムを提供する。トランシーバーは、ワークショップに当選したグループにつき1台貸し出し、解説員の周りに集まらなくてもしっかりと解説の声が聞き取れるようにする。

 「リアルタイム・オンラインWS」「オンデマンドWS」は、新型コロナウイルスの災禍が落ち着いても、開催を継続する予定。「海のない県に住んでいる方が、オンラインワークショップなどに参加して、少しでも三番瀬などに興味を持っていただいてから実際に来てもらえたら」と小澤さん。「距離を越えて学習の機会を提供できる取り組み。自宅に居ながらスタッフとコミュニケーションを取り体験する取り組みとして、ほかの学習事業体の先例として役に立てれば」とも。

 「リアルタイム・オンラインWS」は7月24日から実装する予定。ワークショップの参加締め切りは開催日1週間前17時。同館ホームページで受け付ける。