金杉台団地に今年4月にオープンしたパン店「LE LiEN（ル リアン）」（船橋市金杉台1）の店内で8月31日まで、「あったらいいな、こんなパン展示会」が開催された。

　同店は以前、「Cafe de STELLA」という名のパン店だった。グループホーム、居宅介護支援事業所などの介護福祉サービスを展開する「コンフォートケア」（が経営していたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、昨年8月から休業を余儀なくされた。その後、近隣住民から「再開はいつ？」との問い合わせも相次ぎ、今年4月、店名を新たに再始動した。

　同店は地域のコミュニティーの集いの場、支援の輪としての役割を持ち、困ったことがあれば気軽に相談できるような地域に溶け込んだ店づくりを目指している。そのため、店内にはイートインスペースも設けているが、現在はテークアウトのみで営業。

　プロジェクトリーダーを務める小野木大吾さんは「普段からお付き合いのある『あすなろ保育園』（二和西2）の園児の皆さんと交流したかったこともあるが、コロナ禍でお子さまの楽しみが減っているため、楽しみの一つになればいいなと思い企画した。この店が作品の展示場になり、地域の交流の場になればうれしい」と思いを話す。

　あすなろ保育園の園児からは19点の作品が寄せられ、作品は店内に展示。展示作品は店内で投票を募り、最も多くの票を集めた作品は商品化も予定している。

　小野木さんは「どんな味になるのか想像がつかないようなユニークなものもある。パンに麦茶を入れるといったかわいい発想のものや、イチゴジャムがとてもおいしそうで思わず食べたいと思うようなものもある。どれもほほ笑ましくて、子どもの発想の自由さに感動した。大賞が商品化されるのが楽しみだし、こんなに自由なパンをどうやって商品化するのかワクワクする」と感想を話す。

　営業時間は9時30分～15時。