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船橋北部の余熱利用施設「メグスパ」で年1度の「梨風呂」 効能は「地元愛」

お湯の中に沈む梨

お湯の中に沈む梨

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 船橋市北部清掃工場から発生する熱エネルギーを利用した余熱利用施設「ふなばしメグスパ」(船橋市大神保町、TEL 047-457-5151)で9月22日、年1度開催している「梨風呂」が実施された。

オープン時間前、大浴場に準備されていた梨

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 同施設は隣接する船橋市北部清掃工場が2017(平成29)年4月にリニューアルした際、同時にオープンした温浴施設。施設内には大浴場、歩行プール、トレーニングルーム、地元産品の販売ブース、食堂があり、館内ではワークショップや各種教室、イベントなども実施している。

 イベントのうち年に複数回は「季節の変わり風呂」を提供し、9月の変わり風呂が「梨風呂」になる。「梨風呂」は今年で3回目の実施となり、梨のほかには、しょうぶ湯、ゆず湯、桃の葉湯などを実施してきた。

 同館所長の川村嘉江(よしえ)さんは「梨の名産地ならではのお風呂。小さなお子さまにも、梨が自慢のこの地を感じていただきたくて」と話し、「ぜいたくなお風呂よ」とほほ笑む。

 「梨風呂」のための梨は、同館内にある地元野菜販売ブースに日頃から農産物を納めている農家の中での梨農家の積田さんから仕入れているという。約30キロの梨を仕入れ、男湯、女湯ともに常時約10個を湯船に投入。時間がたつと割れてくるものもあるため、途中で何度か入れ替えているという。

 「多少傷があるなど、市場には出荷できない梨を安く譲っていただいている」と川村さん。品種は主に「新高」で、梨の状態によって風呂に浮くものもあれば沈むものもあるという。「梨風呂の効能は、地元愛」と川村さんもスタッフも胸を張る。

 館内スタッフは「変わり湯は、いろんなものを試してもみたいが、温浴設備を傷めてしまうものも中にはあるので慎重に選んでいる」と話す。

 同施設を初めて訪れ、梨風呂に入浴した市内在住の40代主婦は「梨風呂と最初聞いたときは、梨がプカプカ浮いているのを想像していた。梨は少々傷ありとのことだが、底に沈んでいるのを見つけては、思わず手に取りたくなるほどの大きさだった」と話した。

 入館時の検温や消毒を徹底。営業時間は9時~21時。月曜定休(休日の場合は翌平日)。12月29日~翌年1月3日、その他施設メンテナンスによる休館あり。

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