
和室は畳・襖・障子・押入れといった独特の素材と構造で構成され、長年使うほど畳の傷みやふすま紙の劣化が目立ちやすい空間です。畳の表替えだけで完結する小規模なリフォームから、洋室化に伴うフローリング張替えや押入れのクローゼット化まで、工事内容と費用の幅が広いことが特徴です。
そこで今回、和室リフォーム経験者250名へのアンケート調査をもとに、「きっかけ」「工事内容」「費用相場」「満足度」「満足・不満の理由」を整理し、和室リフォームの費用相場の実態をデータで解説していきます。
<記事等のご利用にあたって>
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■調査概要
調査名:和室リフォームの相場に関するアンケート調査
調査手法:インターネットアンケート
調査期間:2026年5月5日~5月12日
調査対象:全国の年収400万円以上、30歳~69歳の既婚者で和室リフォームをしたことがある男女
有効回答数:250件
■質問内容
質問1:和室リフォームを行ったきっかけを教えてください
質問2:実施したリフォーム内容をすべて選択してください
質問3:和室リフォームにかかった総額費用を教えてください
質問4:和室リフォームの満足度を教えてください
質問5:満足or不満だった理由を教えてください
※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります
※複数回答を含む設問では合計が100%を超える場合があります
■和室リフォームのきっかけ|畳・内装の劣化が最多、「洋室化」も4人に1人

和室リフォームを行ったきっかけは次のとおりです。
・畳や内装の劣化が気になった:44.8%
・洋室に変更したい:25.6%
・中古住宅の購入・引越し:24.8%
・他のリフォームと同時に実施:22.8%
最も多かったのは「畳や内装の劣化が気になった」で44.8%、和室特有の素材である畳・襖・障子の経年劣化が主要なきっかけになっていることが分かります。
一方で「洋室に変更したい」が25.6%と4人に1人を占め、ライフスタイルの変化に合わせて和室そのものを手放す動機も無視できない水準です。また、「掃除・手入れを楽にしたい」が20.0%、「使い道を変更したい」が18.8%となっており、和室の機能性や利便性を見直す目的でリフォームするケースも見られました。
■和室リフォームで多い工事内容とは?

実際に行われた工事内容は次のとおりです。
・畳の交換(表替え・新調):56.8%
・壁紙(クロス)への変更:54.8%
・襖の張替え・交換:45.2%
・床をフローリングへ変更:34.8%
・障子の張替え・交換:31.2%
「畳の交換」が56.8%と最多で、和室リフォームの中心が畳まわりであることが分かります。続いて「壁紙への変更」が54.8%、「襖の張替え」が45.2%と続き、伝統的な和の仕上げを維持・更新する工事が多く行われています。
一方、「床をフローリングへ変更」は34.8%、「押入れをクローゼットへ変更」は26.0%、「間取り変更」は16.4%となっており、和室を洋室化したり用途を変更したりする工事も一定数実施されています。和室リフォームには「和の風合いを守る方向」と「洋室・別用途に切り替える方向」という二つの方向性が混在していることが見て取れます。
■和室リフォームの費用相場|最も多いのは10~30万円

和室リフォームにかかった総額費用の分布は次のとおりです。
・~10万円未満:10.4%
・10~30万円未満:24.0%
・30~50万円未満:17.6%
・50~100万円未満:17.2%
・100~200万円未満:12.4%
・200万円以上:18.4%
ボリュームゾーンは「10~30万円未満」の24.0%で、50万円未満が合計52.0%、100万円未満まで広げると69.2%に達します。10~50万円程度では、畳の表替え・新調や壁紙、襖・障子の張替えなどが主な工事の目安となります。
一方、「200万円以上」も18.4%存在しており、こちらは和室を完全に洋室化したり、押入れのクローゼット化や間取り変更を含む本格的なリフォームに該当すると考えられます。和室リフォームは小規模な更新から200万円以上の大規模改装まで、費用が幅広く分布しています。
■和室リフォームの満足度|約9割が満足と回答

和室リフォームを実施した方の満足度は次のような結果になりました。
・非常に満足:30.0%
・満足:60.4%
・やや不満:7.6%
・不満:2.0%
「非常に満足」と「満足」を合わせると90.4%となり、約9割の方が肯定的に評価しています。「非常に満足」と「満足」を合わせると90.4%となり、和室リフォーム経験者全体では高い満足度が示されました。
要因としては、畳・襖・障子といった和室の素材は経年劣化が見た目にも明確に表れるため、新調・張替え後の「綺麗になった」「香りがよい」といった効果実感が得られやすい点が挙げられます。また洋室化のような大規模改装でも、用途変更によって生活の利便性が直接向上する結果につながりやすいと考えられます。
■満足・不満の理由から見る和室リフォームの実態

和室リフォーム後の満足・不満の理由について自由回答で尋ねたところ、回答内容は大きくいくつかの傾向に分類されました。
以下は、実際の回答内容に基づく分析です。