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船橋「稲荷屋」が一時休業へ 創業160年超の老舗、建て替えで次世代に

調度品や照明の一部は新店舗に引き継ぐものもある

調度品や照明の一部は新店舗に引き継ぐものもある

 船橋・本町通りにある日本料理店「ふなばし 稲荷屋」(船橋市本町1)が9月15日の営業を最後に、店舗の全面建て替えに伴う長期休業に入る。

鰻や川魚、地元の魚を提供する稲荷屋

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 休業は9月16日から、新築後の営業再開は2029年春ごろを予定している。現時点では、新体制でのスタートまでは他の場所での営業なども計画していないという。

 同店は1865年創業。江戸と成田山を結ぶ成田街道の宿場町として船橋が栄えていた時代、東京湾で捕れた江戸前の魚やウナギを扱う料理店として始まった。創業当時から現在の場所で変わらず営業を続けてきた。現在はウナギのほか、三番瀬や房総の海山の幸など地元の産品を取り入れた日本料理を提供し、顔合わせや七五三、法事、宴席などにも利用されてきた。

 経営は代々受け継がれ、6代目の石井文博さんらが現在の店を担う。2014(平成26)年には船橋市が紹介する「ふなばし産品ブランド」に、同店の「うなぎ沢煮」が選ばれた。2024年には店内で「第一回稲荷屋落語会」も開かれるなど、本町通りの老舗料理店として、地域文化と関わる場にもなってきた。

 石井さんによると、現在の建物は築60~70年ほど。建て替えについて、「次の世代まで店を残していくことを考え、今が一番のタイミングと判断した」と経緯を明かす。現在の照明器具や器などは一部を残し、新店舗での活用を検討している。

 若女将(おかみ)で文博さんの妹にあたる智子(ちえこ)さんは、同店で生まれ育ち、中学2年ごろから土用の丑(うし)の日には店頭に立ってうなぎの販売を担当してきたという。「ここで生まれ育ったので、家がなくなるような感じ。長い間閉まってしまうのはとても寂しい」と話す。一方で、建て替え後も店は続く予定で、文博さんは「今までのお客さまにも満足してもらえる形を模索している」と続ける。

  営業時間は、11時30分~14時、16時30分~22時(日曜・祝日は11時30分~14時、16時30分~21時)。水曜定休。

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