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船橋に珈琲専門店「珈琲茶房光香」 コーヒー使った「茶漬け」メニューも

川田純さん(左)と梶野亜矢さん

川田純さん(左)と梶野亜矢さん

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 新京成線二和向台駅近くに「珈琲茶房光香(こうか)」(船橋市二和東5、TEL 090-7247-4103)がオープンして3カ月がたった。

店内の様子

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 川田純さんと梶野亜矢さんが共同経営する同店。茶室をイメージした和風の空間は、もともと居酒屋だった物件をリフォームした。店舗面積は7.5坪。席数はカウンター席2席とテーブル3卓を用意し、店内は白壁に障子、無垢板のテーブルで和風の落ち着いた雰囲気を演出する。

 幼少期を三咲で過ごし、小学4年生から八千代市に移り住んだという川田さんは、高校2年生の時にバイク事故で生死をさまよい、左半身麻痺などさまざまな後遺症を負った。リハビリのために陶芸、太極拳などを行い、高校は6年かけて卒業した。

 将来について思い悩んでいる時、川田さんの太極拳の師に勧められて行った「珈琲茶房と庵」(市川市本北方1)で飲んだコーヒーに衝撃を受け、川田さんは「この技術を身につければ1人で生きていける」と確信し、マスターの楠木惇さん(故人)に弟子入りした。川田さんは「それまでコーヒーは缶コーヒーを飲む程度で、特に好きではなかった」と振り返る。

 楠木さんのコーヒーの入れ方は、豆の状態に合わせて湯の差し方を加減しつつ、茶道のように常に同じ手順で入れる方法で「可否道(かひどう)」と呼ばれている。楠木さんの下で約2年間学んだ川田さんは、実兄が住む山梨県北杜市で「珈琲茶房光香」を開業。約3年半後の2016年に貸し主の都合で閉店した後、川田さんは楠木さんの下で再び修業を続けた。

 「一人立ちして地元近くに店を再び開こうと、山梨の店時代からつきあいのあった梶野さんと物件を探した」と川田さん。コーヒー豆は「珈琲茶房と庵」から仕入れた豆を使う。「光香」では、浅煎り豆のコーヒー、深煎り豆のコーヒー、季節のお薦めブレンドなど用意。好みに応じて濃さの変更や、客の好きなカップ選びにも対応する。

 「世界でここだけのメニュー」と話す川田さんの自信作は「カフェ漬けセット」(1,000円)。「試しに超浅煎りコーヒーをごはんにかけたらおいしかったのでメニュー化した」と梶野さん。「超浅煎り豆『和香(わか)』はほうじ茶にも似た香ばしさでごはんに合う。漬物はカフェ漬けに合うものを選んだ。はじめは客に驚かれたが、今では『繊細な味で普通のお茶漬けよりおいしい』と評判」と話す。

 満月の日は「感謝デー」として全品50円引きにするサービスも行っている。イベント情報などはフェイスブックやインスタグラムで発信する。

 営業時間は8時~18時。金曜定休。

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