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船橋で太宰治ゆかりの貴重映像と朗読のライブ 子守のタケに焦点当てる

司会・進行・朗読を担当する原きよさん

司会・進行・朗読を担当する原きよさん

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 船橋のきららホール(船橋市本町1)で9月18日、船橋市にゆかりのある作家・太宰治に関連の深い貴重映像と朗読がコラボしたライブ「太宰治と子守りのタケさん」が開催される。

越野タケと太宰治が再会した場面を再現した「津軽」の像

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 子守のタケさんは、太宰治の子守役として幼少時に太宰の世話をした人物で、本名は越野タケ。太宰よりも11歳年上で太宰の教育役を務めていたという。今回朗読する「津軽」は、1944年(昭和19年)に太宰が故郷を旅して風土や懐かしい人々との出会いを描いた作品。

 旅の終着点ともいうべき、およそ30年ぶりのタケとの再会では「私はこの時生まれてはじめて心の平和を体験したと言ってもよい」と、太宰の気持ちが記されている。

 今回の企画では、タケが生前に太宰について思い出を語ったインタビューなどの動画約2時間を20分に編集したものを披露する。映像を撮ったのは、「小説『津軽』の像記念館」初代館長の柳沢良知さん。

 長い間門外不出にして保管してきたものを原さんと一緒に現地の写真を盛り込み、津軽弁を意訳するなどして半年間かけて編集した。

 原さんはフリーアナウンサー。2009年の太宰生誕100周年を記念したイベントで朗読を頼まれ、作品を読み込む内に熱心な太宰のファンになったという。その後、ライフワークとして太宰治ゆかりの地を訪ね歩き、各地で朗読会などを開催してきた。

 船橋市内では、今年2月に太宰ゆかりの割烹(かっぽう)旅館玉川で、5月にはきららホールで太宰を扱った企画を行っている。「船橋には太宰を好きな人が多いようで、過去2回ともたくさんの方にお越しいただいた」と話す。

 「今回の津軽は男性ファンの多い作品。太宰のコアなファンはもちろん、東北出身、特に津軽の方には懐かしい映像やディープな津軽弁も楽しんでいただけるはず。太宰との思い出を語るタケを見ることで、タケの人となりを感じ取っていただけたら」と原さん。

 開演時間は、昼の部=15時~、夜の部=19時~。チケット料金は、前売り=2,500円、当日=2,800円。全席自由。問い合わせは、原きよ事務所担当山本(TEL 070-5559-2428)まで。

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