音楽教室とレンタルスタジオとして利用できる「　」（スペース）（船橋市西習志野4）が北習志野駅から徒歩2分ほどの場所にオープンして、12月1日で2カ月がたつ。

住宅地にある「　」（スペース）　＝　北習志野駅近くにプロが指導する音楽教室アカデミー

　経営は、船橋市出身のマリンバ奏者・宮野下シリュウさんのマネジャーが中心となって今年1月に設立した一般社団法人「SPACE」。宮野下さんは習志野台第一小学校、習志野台中学校、日大習志野高校、洗足学園音楽大学・大学院を卒業後、国内外コンクールで多くの成績を残している。市内のほか都内や全国各地でソロやグループ活動を行うほか、アーティスト派遣やイベント制作、作曲や編曲など活動内容は多岐にわたる。

　来年で活動10周年を迎える宮野下さん。「地域密着で子どもたちにプロフェッショナルな教育の場を提供したい」と考えていたところ、もともと同所にあった「コンサート・ピアノサロン 樂～GAKU（がく）」の服部恵さんから「閉店するので借りないか」と持ちかけられ、教育コンテンツの発信の場として「　」（スペース）の名で音楽スタジオを立ち上げた。

　「スペースという名前は空間を意味していて、これから音楽を始める人も、既に音楽を始めている人も、感じたままに空間を使ってほしいという思いで名付けた」と宮野下さん。

　現在は、音楽教室アカデミー「　」（スペース）として、マリンバ、尺八、フルート、箏（こと）、託児リトミックのレッスンを行う。「オールインワンプログラム」で、いずれも第一線で活躍するプロのアーティストが直接指導し、6カ月を目安にゴールを設定しているのが特徴だという。

　「音楽業界はレッスン料や発表会の出演料など、どのくらいの費用がかかるのかが分かりにくいことが多い。半年後の発表会という目標も定め、プロの指導の下、集中プログラムを行うことで、楽器を演奏する達成感を味わうことができると思う」と話す。

　プロとして活動したい人に向けては、コンサートの企画や運営の仕方など、プロの指導者ならではの情報の提供も行う。アカデミーの対象年齢は楽器によって異なる。

　全国各地の特別支援学校で音楽活動も行っている宮野下さん。「ボディーパーカッションやリハビリを兼ねた音楽体操など、それぞれの子どもにあったメニューを考えているが当日になって子どもたちのことを見て内容を変えたりしている。教育は全員同じではなく現場判断が大切ということを、身をもって感じている」と話す。

　「コンサートの場としても活用していきたい。教室は子どもから大人まで、プロの方も幅広く通っている。演奏することの楽しさを伝えたい」と宮野下さん。レンタルスタジオ、会場レンタルも可能。